天国と地獄はなかよし

たこさんのしがない日常。

※クソという単語が合計10回登場します

くそ。と呟いた(実際は声に出してはいないのだけれど)

プーケットに来ている。
繁華街のど真ん中に宿をとっており、バンドが鳴らす音がホテルの3階まで聞こえてくる。
Red Hot Chili PeppersCalifornicationは必要以上にわたしをセンチメンタルにさせる。
それが冒頭の発言に繋がるという訳だ。

あと2ヶ月と少しで36歳になる。
さすがにパートナーや子供が欲しいというか欲しすぎてやばい。

子供に関しては幸い?産みなよという男性が今までに何人もいた。
父親にはならないが父親になること以外の様々な面はサポートするというような人もいた(しかも1人ではない!)

30代になってからあの時の認知と費用の援助だけするマンの子供を産んでいれば幸せになれたのかと思うことはもちろんある。しかしそこはさすがに30代なので答えもよく知っていて、それはわたしにとってはNOだろう。
というものわたしが母親と一緒に暮らしたことがほぼ一切ない気合いの入った片親であり、かつ通学の都合で17歳で実家を出ているという環境に由来しておりとにかく「家族」を求めているから、だと思う。

そのような相手もいないのに夢想をする。
好きな人の2番目もしくはそれ以下になるのと、わたしが2番目もしくはそれ以下で好きな人の1番になるのとどっちがいいのか?
答えは簡単「どっちもクソ」だ。

30代になって「選択肢の全てが最終的にはクソ」という事柄についてよく考えるようになった。
例えばわたしが今服用している薬。
悪名高きベンゾジアゼピン系のレペゼン、デパスである。

これ系はとにかく離脱症状がつらいらしい。鬱本番より辛かったという感想もどこかで目にした。ちなみにわたしは大学生の時から断続的に飲んでいるけど幸い離脱症状を感じたことはない。

そしてだな。わたしはこれを飲むと睡眠の質がとても上がる。
理想は9時間半必要な睡眠が90分ぐらい減らせる感覚がある。
とにかく目覚めが爽快でやばい。
初めて飲んだ日の翌朝のことを本当によく覚えている。

「みんな朝ってこんななの?」
「わたしの21年なんだったの?」

井の頭線沿いを呆然と歩きながら視野に入った空がやたら青かった。まるで健康の象徴!
しかしそんな薬常用していい訳がないのでかなりの間控えていたのだが、去年から頻繁な服用を再開した。理由はやはり睡眠だ。
睡眠時間9時間強に入眠に必要な時間の60分〜90分を足すと、合計で半日弱はオフトゥンにいることになってしまう。なんでもスローなわたしにとってこれはまじで生活に支障が出てしまうのだ。なのでまたベンゾジアゼピン系を飲み始めた。

これも結局マシなクソを選ぶ行為だ。依存と離脱症状というクソ、活動時間の縮小というクソ。さあ、あなたのクソはどこから?

薬なんかやめなよ、と優しい男はたまに言うが薬なんてやめれたらやめている。それができないから前者のクソを選んでいるのだ。

幼い子供が持っている選択肢というのは、基本的にはポジティブなものだと思う。
キャンディがいいかなそれともチョコレート?野球選手になろうかな、それとも宇宙飛行士に?
それが今や、どちらもクソ!

Californicationを聞いていた子供の頃のわたしの選択といえばCalifornicationかBy The Wayかとかそんなもんだ。後は……YUKI椎名林檎かとかさ……。

まあ、双方にクソを握りしめた最悪な両手を振り翳して生きるのも意外に悪くはないんだけど。おやすみね、世界。